前世と今~記憶の鎖~
「1939年~1945年って…何で?何で全部ズレてんの?!改ざんか!?改ざんされたんか!?でも、改ざんされてるにも程が…!」
優希は自分の言った言葉に、ハタッと気付く
興奮気味にあった頭を少し冷やす意味を込めて、目を閉じ考える
(そうや…改ざんされているにも程がある…というか、こんだけ改ざんなんて、出来るわけもない…どれも歴史的な出来事やったから、改ざんしようものならどんだけ批判浴びることか…)
優希は目を開き、パソコンの画面を見つめる
パソコン画面には変わらず第二次世界大戦の記事があり、年代も変わらず1939年~1945年と記されている
「歴史的な出来事が2つも改ざんされとるなんて考えにくい…そして、改ざんしたところで何のメリットもない…
地震はメカニズム研究のためにもならへん…ということは…」
優希は一つため息を吐く
なんだか認めたくない気もするが、これは認めるしかないようだ
「未来は未来でも…いわゆるパラレルワールドってやつ…みたいやな…」
優希は、念のために他の歴史も調べてみる
全て50年ズレていることが分かった。やはり改ざんではなくパラレルワールドと考えるのが自然だろう
パラレルワールド…もしもの数だけ世界が存在するというもの…
この世界は、優希が前世に生きていた世界で起きた出来事が全部50年も前に起きている…という世界
枝分かれしたのはいつか分からないが、随分と昔のようだ
それを詳しく調べるには紀元前…さらには生命誕生くらいまで遡らなければならないだろう
それほど前に枝分かれしていながら、出来事は前世の世界がこの世界を追いかけるようになっている
「…不思議やなぁ…」
優希はポツリと呟いた
パラレルワールドと認めてしまえば、歴史が50年ズレていることも気にならなくなった
『パラレルワールドだから』で済ませてしまえるから
あとは順応性だろうか…それとも諦めだろうか…120年の人生経験を持っているからだろうか…衝撃の事実を知って数分しか経っていないのに、優希は落ち着いていた
「まぁ、出来事が変わらないから、歴史の授業でそこまで困ることは無いなぁ…
年は50年引けばえぇんやし~」
優希はパソコンを閉じ、窓を開けて空気の入れ替えをする
「…ま、3歳で歴史の授業の心配とか…するだけ無駄やんな」
優希の独り言は、静かな部屋に溶けるように消えていった
優希は自分の言った言葉に、ハタッと気付く
興奮気味にあった頭を少し冷やす意味を込めて、目を閉じ考える
(そうや…改ざんされているにも程がある…というか、こんだけ改ざんなんて、出来るわけもない…どれも歴史的な出来事やったから、改ざんしようものならどんだけ批判浴びることか…)
優希は目を開き、パソコンの画面を見つめる
パソコン画面には変わらず第二次世界大戦の記事があり、年代も変わらず1939年~1945年と記されている
「歴史的な出来事が2つも改ざんされとるなんて考えにくい…そして、改ざんしたところで何のメリットもない…
地震はメカニズム研究のためにもならへん…ということは…」
優希は一つため息を吐く
なんだか認めたくない気もするが、これは認めるしかないようだ
「未来は未来でも…いわゆるパラレルワールドってやつ…みたいやな…」
優希は、念のために他の歴史も調べてみる
全て50年ズレていることが分かった。やはり改ざんではなくパラレルワールドと考えるのが自然だろう
パラレルワールド…もしもの数だけ世界が存在するというもの…
この世界は、優希が前世に生きていた世界で起きた出来事が全部50年も前に起きている…という世界
枝分かれしたのはいつか分からないが、随分と昔のようだ
それを詳しく調べるには紀元前…さらには生命誕生くらいまで遡らなければならないだろう
それほど前に枝分かれしていながら、出来事は前世の世界がこの世界を追いかけるようになっている
「…不思議やなぁ…」
優希はポツリと呟いた
パラレルワールドと認めてしまえば、歴史が50年ズレていることも気にならなくなった
『パラレルワールドだから』で済ませてしまえるから
あとは順応性だろうか…それとも諦めだろうか…120年の人生経験を持っているからだろうか…衝撃の事実を知って数分しか経っていないのに、優希は落ち着いていた
「まぁ、出来事が変わらないから、歴史の授業でそこまで困ることは無いなぁ…
年は50年引けばえぇんやし~」
優希はパソコンを閉じ、窓を開けて空気の入れ替えをする
「…ま、3歳で歴史の授業の心配とか…するだけ無駄やんな」
優希の独り言は、静かな部屋に溶けるように消えていった