恋愛不向きの彼の愛し方
杏里がいう陸哉さんとは、私、日比怜香が、付き合って二年になる社会人で二つ年上の彼氏。
見た目爽やかかどうか聞かれたら、迷わず頷く。
陸哉の笑顔は、清涼飲料水のCMに出てきてもおかしくないくらいで、その笑顔を見ればこちらも自然と笑顔になるからだ。
「陸哉に怒られたらどうしてくれるの?」
「え?内緒で行けば問題ないでしょ」
「…………」
内緒に出来るものならしたい。
「あァ!怜香には、無理な話だった!ま、何とかなるでしょ!」
楽天的な性格の杏里を睨みながら、スペ定のドルチェのうちの一つ、ガトーショコラを頬張った。
甘さ控え目で口溶けよくて、睨んで吊り上がっていた目尻は、すぐに垂れ下がった。
「ほら、その顔!ほんと、素直だよね。ま、そこが怜香のいいところでもあるけど」
大学で上京するまで、地方ののどかな田舎で育った。
見た目爽やかかどうか聞かれたら、迷わず頷く。
陸哉の笑顔は、清涼飲料水のCMに出てきてもおかしくないくらいで、その笑顔を見ればこちらも自然と笑顔になるからだ。
「陸哉に怒られたらどうしてくれるの?」
「え?内緒で行けば問題ないでしょ」
「…………」
内緒に出来るものならしたい。
「あァ!怜香には、無理な話だった!ま、何とかなるでしょ!」
楽天的な性格の杏里を睨みながら、スペ定のドルチェのうちの一つ、ガトーショコラを頬張った。
甘さ控え目で口溶けよくて、睨んで吊り上がっていた目尻は、すぐに垂れ下がった。
「ほら、その顔!ほんと、素直だよね。ま、そこが怜香のいいところでもあるけど」
大学で上京するまで、地方ののどかな田舎で育った。