半分の心臓
学校はもちろん、広い駐車場に
正面は台形方で、窓で多い尽くされた茶色い建物。
 
他に、郵便局のマークがついた鉄筋ビル。
 
一番目が行ったのは水が景気良く流れる噴水。
 
学園は大学、短大、高校、中学、幼稚園、講演会場にコンビニ、食堂などこれらのもので構成されている。
 
他に野球場、グラウンドがちらほらあるらしい。
 
思っていたよりも広い敷地だ。
さすが、お山をいくつも所有しているだけある。
 
「お前らはじめてだろ?」
 
父は自分は知っているぞと言わんばかりに口を開く。
 
「はい。本当に大きいですね」

素直な声。

多分松岡の本心だろう。

ボクもそう思う。
 

どうせ通わないだろうから
って下見もせず、
試験会場も市内の中学で
受けていたものだから
ボクら2人はこの学園を見るのは初めてだ。
 

予想していない事態に
学園の評価を改めた。
負け犬にはもったいない犬小屋だ。
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