半分の心臓
まずは、入学を支えてくれた保護者へのご挨拶。
 
ボクらにも父兄に対し、入学させてくれた事に感謝しろしなさいだと。
 
第一希望の高校に比べれば、この学園は学費が高い。
 
学費の面というのはボクが一番気にしていたものので、

家の経済状況も知らないボクは

具体的にどれだけ親に負担がかかるのかわからなく

本当に申し訳なく思う。
 
必要以上に与えられるプレッシャー。
 
感謝するのは当然なのかもしれない。
 
でも、「ありがとう」と言う言葉は出てこない。
 
「ごめんなさい」なら沢山言えるのに。
 
この人も
有名デザイナーが制作したという女生徒の制服の話をしだす。
 
打ち合わせくらいしておけよ。
 
ネタが被ってる。
 
それから会場入り口で配られたパンフレットを抜粋して読んでいるだけ。
 
3日後にテストがあるとか、土日も学校に来る事もあるとかないとか。 
全く、時間の無駄だ。
 
 
この校長もただのハゲか。
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