墜ちた羽根
0.開始
「それじゃあ、いってらっしゃい」

僕はそう言い、傷だらけの彼を落とした。
傷を付けたのはある意味僕。
彼の血が少しだけ残っていた。
死なない程度だけど、少し心配になる。

「ハルヤ様……」
「大丈夫。それよりも、よろしくね?モモ。それにアオも」

多分僕は泣きそうになっていたのだろう。
それをモモは心配していた。

血塗れの鳥。ちゃんと戻っておいで。
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