墜ちた羽根
オウヤ君にその言葉を告げられて、驚いてしまった。
羽根を拾った事を見ぬかれたのもそうだけど…
まさか知らない人に惚れられて、
しかも羽根を拾っただけで婚約者。
それだけで婚約者になるなんて本当に滑稽な話だ。
しかも拒否権がないみたいだし。

「その羽根、特別なものでな。
最初に拾った奴が強制的に婚約者になるんだよ。
多分そいつ仕組んだんだよ。お前が羽根を拾うようにな」
「…最初に拾った人が男だったら
その人は男と結婚するつもりだったの?」
「そうなるな…ついでに家が分かったのはその羽根のせい」

いろいろと私の思っていた
疑問が解けたのは良いのだけれども…
やっぱりオウヤ君が何者かまでは分からなかった。
人間なのだろうか?

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