墜ちた羽根
2.血ノ鳥
“1日目”の朝が始まった。何時もと変わらない朝。
ただ1つだけ変わっていると言えば、
オウヤ君が家にいるという事位だろうか?
身支度を整えて、何時もならば居間に向かう。
だけど今日はオウヤ君の元へと向かった。
オウヤ君は既に起きていて、ウォーミングアップなのだろうか?
屈伸をしていた。私は青ざめた。

「そんな体で無理に体を動かしたら…」
「これくらい平気だ。今日からお前守らないといけないし」
「熱は」
「多分ない」

多分って何。
自分の事にはこの人は本当に無頓着な気がする。
そんな時、下からおばあちゃんの声が聞こえた。
朝ご飯の準備が出来たらしい。
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