墜ちた羽根
「遠慮しないでたんと食べるんだよ、オウヤ君」

昨日とは裏腹に大量に食べるオウヤ君。
もしかして私を狙っている奴らが原因なのだろうか?
まさか毒を盛っているんじゃないかとかって…
思っていないよね?オウヤ君。
“毒があると思っている?”だなんて
おばあちゃんとお兄ちゃんに失礼だから聞く事は出来ない。

「大丈夫そうだな、これなら安心だ」
「おやおや、そんなに美味しかったの?嬉しいわあ」
「そうそういいね、その食いっぷり」
「幾らなんでもまだ体が癒えてないんだから、危険なんじゃ…」

色々な言葉が飛び交った。おばあちゃんとお兄ちゃんは
オウヤ君の言葉なんて気にせずに喜んでいた。
私は私で一気に食べる桜也君の体調が心配だった。
だけど何故か…妙に食事が楽しいと思った。
これもオウヤ君がいるからなのだろうか?本当に不思議な人だ。
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