墜ちた羽根
私は散歩に出掛けた。趣味である。
何となく息抜きで周辺を歩いたのが始まりだった。
そして意外にもこの散歩にはまってしまった。
知らない所を発見して喜んだり、毎日変わる景色に感動した。
飽きずに楽しむ事が出来る。
空はこれでもかと言う位の真っ青で、雲は純白。

ふと視線を下に向ければ、羽根が落ちていた。
何時もは気にしないでいるのに、何故だか妙に気になってしまい、拾った。
羽根を拾うのは幼稚園での烏の羽根以来だ。
真っ白ではなかった。かといって真っ黒でもない。
何と言うか、白いけれど青みががっていると言うか…
青みがかった鳥なんてこの辺りにいたっけ?
羽根もあの烏の羽根と同じか、それよりも少し大きい位。
だから大きさも烏くらい。
烏以外の大きな鳥なんて、誰かが飼っていない限りいないような気がする。
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