墜ちた羽根
「あと少しでオウヤ君は自由だね」
「ああ」
「おめでとう…っていうのは早いかな?」

残り10秒。

9
8
7

「オウヤ君、お願い」

6
5

その時だった。
あの時見た巨大な鳥がガラスを割って入って来たのは。
私もオウヤ君も驚いた。
ガラスは元に戻るだろうかとくだらない事を考えていた。
雨が降っていたはずなのに、
部屋の中に何故か入り込んではこなかった。
おばあちゃん達、起きないよね?そんな心配もした。
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