墜ちた羽根
瞬間、私の体が中に浮いた。
あの巨大な鳥が私を掴んだ事に気付くのに時間はかからなかった。

「涼那っ」

4
3

必死に手を伸ばした。助けて、怖いよ。
まだ伝えなければいけない事も伝えていないのに。
オウヤ君の手を掴んだ。
だけど巨大な鳥に勝てる訳がない。
オウヤ君もそのまま宙に浮いた。
そして何を思ったのかオウヤ君は自分から手を離した。
そして一瞬にして消えた。
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