墜ちた羽根
ブラッドウィング…また違う呼び名だ。
でも此処に来た、と言う事はオウヤ君は何処かにいる筈だ。
“思わず何処にいるの”と聞き返してしまった。
ハルヤ君は何故か笑った。

「何で笑うの?!」
「無縁な人の事の心配するから可笑しくて…ごめんね。
彼ならもうすぐ此処に来るよ。
モモに連れてくるように頼んでおいたから」

安心した。
私を守りきれなければ辛い目に遭うだろうから。
それが心配だった。無事で良かった。早くやって来ないかな。

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