-astral-星に捧ぐ少女
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未来を見てから3日が経った。今日も私は騎士団の稽古の見学に来ていた。
「フィリア?」
「…ユーシス…どうかしましたか?」
ユーシスの心配そうな顔が私の目の前に現れる。
私は首を傾げた。
何故ユーシスは私をそんな顔で見つめるのでしょうか…
「いや、何もないならいいんだ。なんか…思い詰めてるように見えたからさ!」
ユーシスの言葉に私は笑みを浮かべる。
「…気のせいですよ」
「そ、そうか…じゃ、戻るな!!」
そう言って稽古に戻るユーシスの背中を見つめる。
…ユーシスに恋なんて…
許されない……
誰かを愛するなんて…
罪人である私には許されない…
あれ………
おかしいですね………
また意識が遠くなるような……
『…さぁ…私の元へ来なさい。私が愛してあげるわ…』
私を…愛して………
私はゆっくりと立ち上がる。そして歩き出した。