-astral-星に捧ぐ少女
「操り人形…まさか…」
ダンテはキョロキョロと周りを見渡し舌打ちをする。
「チッ…よりにもよってコイツを操るとはなぁ…。マズイだろ…」
白銀のアストラルだぞ?
そこいらの人間に操れる代物じゃねぇ…
「おいダンテ!!
何があったんだ!!?」
下から聞こえてきた声にダンテはため息をつく。
「ユーシス…てめぇこいつから目離してんじゃねぇよ!!厄介な事になっただろうが!!」
「厄介な事…ってフィリア!!?何して……」
光を纏う私にユーシスは目を見開いた。
「操られてやがる…。気絶させるぞ」
ダンテの提案にユーシスは苦しげな顔をした。
「くそっ…仕方ないか…。ごめんな…フィリア……」
ユーシスは剣を鞘に収めたまま構えた。
「俺が目を離さなければ…くそっ……」
ユーシスは剣を構えてフィリアに集中する。
白銀のアストラルの力…
その力のせいでフィリアだけが危ない目に会って…
くそっ……それを守るって誓ったっていうのに……