-astral-星に捧ぐ少女
離れた指先
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フィリアが眠る寝室で、ユーシス、ダンテ、エイゼ、ジード、カースが集まっていた。
「また目が覚めたら暴走するんじゃねぇか?」
ダンテの一言にカースは首を横に振る。
「いや、洗脳の類いはそう長く続くもんじゃないさ。なんせ洗脳する方も相当な気力を使うだろうから」
カースはそう言ってフィリアの髪を優しく撫でた。
「フィリアさんは一体何を抱えてるんだろうね…」
その言葉に皆が暗い顔をする。
「…彼女の心は脆い。沢山の真実と過酷な運命を前に彼女はもうボロボロなんだ…その心を壊すのにそう時間はかからなかったのだろうね…」
エイゼはそう言ってフィリアの眠るベッドに腰掛けた。