-astral-星に捧ぐ少女


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「…んっ…………」


目を覚ますと、見知った天井が視界いっぱいに広がった。


私は体を起こして周りを見渡す。


「…あれ…何故私は寝ていたのでしょうか……」



記憶を思い返す。


私はユーシスの稽古を見学していたはず…


「それから…それから…?」


私はダンテに会って…
ユーシスもいて……


それで………


「…ぁっ!!!!!」


口元を両手で押さえ、悲鳴を閉じ込める。


私は…二人を………


「な…なんて事をっ…」


二人を殺そうとした?
この力を大切な人に向けてしまった…











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