-astral-星に捧ぐ少女


「なら俺も混ぜてもらおうか」

「うおぉっ!?」


ヌッと背後から現れた男から慌てて距離をとる。


「やぁ、ダンテ」


カースは片手を上げてニコッと笑みを浮かべた。


「胡散くせぇなお前…」


ダンテが気持ち悪そうに眉間にシワを寄せ、カースを見る。


「今に始まった事じゃないからな」


俺は苦笑いを浮かべ、ダンテに向き直る。


「お前は来ると思った」

「仕事だからな」


ダンテは即答する。


相変わらずだな…
コイツもなんだって仕事にこだわるんだか…


依頼人も死んでるってのに…


仕事だからと割り切るには腑に落ちない。


でも、追及するだけ無駄だな。コイツが何かを語るとは思えないしな。









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