-astral-星に捧ぐ少女


「なら行くぞ」


先陣をきる俺に二人はため息をついた。


「行き先、分かってる?」



カースの問いに俺はあっと気付く。


「分かんねぇ!!!」


今気付いた!!!


「…阿呆かてめぇ。チッ…この先が思いやられる…」


ダンテは呆れるどころかイライラしながら歩き出してしまった。


「あ、おい!!!」

「ははっ…なんだか楽しい旅になる予感!」



楽しそうなカースに不機嫌なダンテ。


変な組み合わせだが俺達は三人でフィリアが育った塔へと向かう。


今度こそ……
大切な者を守る為に…








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