-astral-星に捧ぐ少女


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「…ここ…は……?」


長に連れてこられたのは酷くかび臭い地下室だった。


水が滴る音がする。
同時に肌寒さを感じた。


一体何が始まるのでしょうか…


「ヒユキ」


長がそう誰かの名前を呼んだ。


―シュタッ


天井から人が降りてくる。


「長」


そこには、氷で教団を襲った女性がいた。


「ヒユキ、準備は出来ておるな?」

「もちろんです」


女性はニタリと笑う。


―ゾクッ


嫌な予感しかしない…



「お前に新しい揺り篭を用意した」


長は目の前にある大きな扉を開いた。










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