-astral-星に捧ぐ少女
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「…何で人がいない?」
抜け道から忍び込んだ俺達は建物の影から辺りを見渡す。
人がいない………
以上な程に。
「今は出航時から考えてもまだ人通りがあってもいい時間なのにね」
カースも不思議そうに周りを見渡す。
「嫌な予感がしやがるぜ…」
と、ダンテが呟いた時…
「そうだな、わらわもそう思うぞ」
「!!!」
「!!!」
「!!!」
聞き覚えの無い声に俺達は振り返る。
そこには…
翡翠の髪と瞳を持つ美しい女性がいた。
「ほう、おぬし等がクロードの犬ー…?…とやらか?」
女性は不思議そうに尋ねてくる。
これはもしかしなくても絶体絶命の大ピンチというやつだろうか………