-astral-星に捧ぐ少女


女性に連れられ悠々と城に潜入した俺達は暗くじめじめした地下に続いているらしい階段を降りていた。


―ポタン

「…地下があるのか?」

「地下…ではなく昔、罪人を幽閉していた大牢がある」


女性の言葉に俺は驚きで目を見開いていた。


「牢……?」

「そうだ、そこにフィリアはいる」


何故…一体何が起ころうとしてるんだ…?


「お前は未来を見れるんだろ?これからどうなんだよ」


ダンテの問いに女性は首を振る。


「わらわの力は対象者に触れる事と神の気まぐれでまれに見れる力…。完全では無いのだ」


「役に立たねぇな」


「ダ・ン・テ?」



カースは黒い笑顔をダンテに向ける。


その後、ダンテが扱かれた事は言うまでもない。










< 164 / 357 >

この作品をシェア

pagetop