-astral-星に捧ぐ少女
―ピカッ
閃光がほどばしり、俺達のすぐ前を通過した。
「な…なんだ!?」
俺達は間一髪てそれを避ける。
「ぎゃああああ!!!」
だがその疑問も一瞬で無くなった。
閃光を避けられなかった黒ずくめの男が悲鳴を上げた。
「っ…」
アイリスはそれから視線を逸らす。
男の体は真っ二つに引き裂かれていた。
「素晴らしい…」
感嘆を漏らすヨシヒラにアイリスは戸惑う。
「この力をここで使うには狭すぎます!!」
「我に口出しするな!!
黙って従っておればよい!!巫女を救いたいのだろう?」
「っ!!!」
ヨシヒラの言葉にアイリスは言葉を詰まらせた。
「アイリス!!わらわは望んでおらぬ!!わらわのためと思うなら止めぇ!!」
「巫女様…っ………」
アイリスは迷っているようだ。そんなアイリスに女性は言葉を重ねていく。