-astral-星に捧ぐ少女
「…強き力の前に、お前達の未来なとないわ!!白銀のアストラルよ!!」
―ピカッ
閃光がほどばしる。
「フィリアの力を何でお前が使える!!!?」
フィリアの光だ…
でも…こんな残酷な光ではなかった。
いつも…誰かを包み込むような光だったのに…
「フィリアは氷の鎖に捕われておる」
ユラが俺の隣に立つ。
「氷の…鎖……?」
「フィリアは…自分の存在がそなた等を傷付けると思っている」
フィリアの存在……
フィリアの存在が俺達を傷付けるなんて…
「そんなわけねぇのに…あいつは…」
「だから…そなたの手をとらなかったのであろう」
「!!」
そうだ………
フィリアはあの時………
『…さ…よ…なら…』
触れ合った手が光のように消えていくあの感覚…
今も忘れない。
だから………………
「もう離さないって決めた。もし、フィリアの心が凍りついてしまったのだとしたら…」
拳をギュッと握りしめる。
「俺が溶かしてやる。フィリアの居場所はここだって教えてやるんだ…」
もう一人じゃない……
傍にいるんだって………
伝えるんだ………