-astral-星に捧ぐ少女
――――――――――
――――――――
―――――
―バタンッ
「っ!!!!?」
突然開け放たれた扉の音で飛び起きた私は部屋に入って来た人物を見上げた。
「フィリア…ガーラント…だな?」
そこには深い緑の髪に眼帯を付けた男性が立っていた。
隠されていない方の緑の瞳が私の瞳を捕らえて離さない。
綺麗だけど…怖い……
「あなた…は……?」
黒いマントに身を包む彼は私に手を差し延べる。
「来い。ここから出るぞ」
…ここから…出る…?
「ここから出れるのですか!?」
…この塔から…自由になれるの?