-astral-星に捧ぐ少女
あの塔の中で、ユラさんが私に尋ねた言葉…
『のう…フィリア。おぬしの幸せはどこにある?
『私の…幸せ……ですか?』
『外界に関わらず、ここに閉じこもるのが幸せか、それとも…外界に人に関わり、繋がりをもつ事が幸せか…わらわはおぬしに尋ねたい』
私の幸せ………
私の望む未来はどこにあるのか……
そうです………
私は答えが出たのです…
「…答え……出ました…。なのに…なのにっ……」
必ず聞きにくると…
また尋ねると………
私の選んだ道を応援すると…
私の味方になると……
「私の答えを…聞いて…約束を守ると……」
言ったではありませんか…
私はユラさんに抱き着く。
私を守りたいと…救いたいと言ってくれた人…
「…私は…」
ユーシスや、皆のいる場所が自分の居場所…
きっとここにいれば、幸せを見つける事が出来ます。
「…それから…」
ユーシスが私の隣に腰を下ろす。
「フィリアの意志を尊重する…ってさ…」
その言葉が引き金になって涙がぶわっと溢れた。
「また…また大切な人がいなくなってしまいましたっ…どうしてっ…」
どうして……
私から奪っていくのですか!!!
どうして…ユラさんが死ななくてはいかなかったのですか!!!
「ユラさんっ…ユラさんっ…」
「フィリア…」
泣きじゃくる私を、ユーシスは何も言わず抱きしめていてくれた。