-astral-星に捧ぐ少女
「…ユーシス……?」
何か気を悪くさせてしまったでしょうか……
不安になって顔をのぞき込むと、ユーシスは片手で顔を覆っていた。
「あ…悪い。今、ちょっと余裕ない」
「よ、余裕…ですか…?」
なんの余裕でしょうか…?
もしかして……
本当に私、何かしてしまったのでしょうか…
「あー…違う、違うからな。フィリアのせいなのは確かだけど、そうじゃないっていうか…」
悶々としているユーシスに私は首を傾げる。
ユーシスも体調が悪いのでは…?
考えた末にその結論に至った私は、ユーシスに顔を近付ける。
そんな私にユーシスは目を見開いた。