-astral-星に捧ぐ少女
「絶望してる場合じゃねぇだろ。両親の為にも早くここから出る事が先決だろ」
「簡単に…言わないで下さい……」
二人は…私にとって二人は…この世界で唯一愛していた者だった。
「私にとって二人は私の世界そのものだったんです!!二人が死んだら…私は何の為にっ…ここまでっ…」
どうして生きていてくれなかったのですか!!
どうして!!!
「…うぜえな…喚くな。俺は仕事しに来ただけだ。お前の事情なんて知らねぇよ」
「………………」
私は唇を噛んでふらりと立ち上がる。
…希望なんて無い…
二人のいない世界に希望なんて……