-astral-星に捧ぐ少女


「…俺は仕事をこなすだけ…っすから」


正直、他人になんて構っている余裕はねぇ。


俺には守らなくちゃならねぇ奴がいる。


アイツを守る為なら…


この手を血に染める事もいとわない。


「…期待している。決行は明日だ、準備を怠るな」

「はい」


遠ざかる隊長の背中を見送りながら俺はため息をつく。


明日…か…………


また…戦場に出るんだ。
血の臭いに満ちた戦場……


理由が何であれ、女であれ、子供であれ……


剣を握る。


テレサ…………


お前を…守る為なら………













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