-astral-星に捧ぐ少女


「…ありがとう、フィリア。私もあなたも、そしてシエルナも仲間です。何があっても…これだけは変わりません」


テレサの言葉に私は頷く。


私は…私には何も出来ないのでしょうか…


同じ痛みを抱えるテレサやシエルナを…


守れないのでしょうか…


―ガチャン


思い詰めていると、部屋の扉が突然開いた。


私とテレサはビクッと体を震わせ、扉を見つめる。


そこには………


「ただいま、帰ったよ〜」


子供のようにニコッと笑う短い桃色の髪と瞳の少女が立っていた。


「シエルナ!!」


テレサが心配そうに彼女、シエルナに駆け寄った。


「体は?また力を!?」

「テレサ落ち着いて!大丈夫大丈夫!今日は使わなかったからさ」


質問攻めにするテレサにシエルナは苦笑いを浮かべる。


それから私を見つめてパッと目を輝かせた。









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