-astral-星に捧ぐ少女


『…聞き届けよう…フィリア…』


―パアアアア


金色の光が私を包んだ。
あの夢で見た時と同じ光だ。



「チッ…何だよこれは!!」


腕で光りから目を庇いながら彼は舌打ちをする。


「何だあの光は!!!」

「まさか…白銀のアストラルが目覚めたか!?」

「は、早く長に知らせろ!!」



沢山の声が聞こえる…
でも自分から放たれる光のせいで何が起こっているのかすら見えない。


「くそっ…看守に気付かれた!!おい、お前!!その力アストラルか!?さっさと止めやがれ!!」


「…………………」


「黙ってんじゃねぇよ!!」



……沢山の声……
うるさい…うるさい……


誰もいない所へ……








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