-astral-星に捧ぐ少女
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ボシミア大陸、アデルシア帝国。
「…じゃあ、虚無のアストラルはこの世にはないって事?」
私達はロストアストラルについて話し合っていた。
私はテレサにも言った通り、ユラとエイゼ様の事をシエルナに話した。
「はい…これで審判は起こらなくなるのでは…?」
私の問いにテレサは首を振る。
「シエルナがいます。必ず5人揃って審判が起こります」
「むしろ、その為に僕がいるからね」
シエルナはそう付け足した。
「その…為………?」
首を傾げる私にシエルナは頷いた。
「審判を行うまでにメティアが不運にも命を落とした場合、僕の寿命と引き換えに蘇らせる、これが僕の役目なんだ」
寿命と引き換えに…
ユラさんを……?