-astral-星に捧ぐ少女
「なんだ!!生きてたか!!!おーいこっちだー!!」
ユーシスはぶんぶんと手を振る。
が、ダンテからは何の反応も無い。
「おかしいね、なんだか…」
「お、おいあいつ気を失ってねぇか!?」
先程出会った海賊のグランが慌てたように声を上げる。
「白銀のアストラル」
―バサッ
私は翼を広げ、ダンテの元へと向かう。
「ダンテっ!!!」
間に合って下さいっ…
―ガシッ
「っ…良かった…」
ダンテの腕を掴み、なんとか落下を避ける事は出来た。
「…っ…な…んだ…?」
腕を掴んだ衝撃で、ダンテが目を覚ました。
「ここ…は…どこだ…」
まだ意識がはっきりしないのか、ぼんやりしている。