-astral-星に捧ぐ少女


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―アデルシア帝国


私達は1週間をかけてアデルシア帝国へと辿り着いた。



―トクンッ


「…あ………」


これは…
ロイの力の片鱗でしょうか…


懐かしい力を感じます。私の対の力…


「ロイ兄さん…」


ロイ兄さんも私の力を感じているのでしょうか…



「フィリア?」


ユーシスが私の顔を心配そうにのぞき込んだ。


「ユーシス…すみません…」



ユーシスや皆には私達がしようとしていた事を話している。


その時に私の見た未来やロイ兄さんの事を話した。


「フィリアの兄さん、絶対取り戻そうな!!」

「ユーシス……っ…ありがとうございます。少し不安で…」


こんな事言って、ユーシスを困らせてしまったでしょうか…


言ってみて後悔する。


「…頼って…くれたのか…?」


ユーシスは目を見開きながら放心状態で呟く。


「あ、あのっ…困らせたのならっ…」

「やっとか!!!やっと頼られた!!」



…………へ……?


すると何故かユーシスが声を上げて喜んだ。







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