-astral-星に捧ぐ少女


「そうやっていつでも頼ってくれよ!!俺は…その方が嬉しいんだ」

「嬉…しい……?」


私が尋ねるとユーシスは強く頷く。


何故…嬉しいのでしょう…?
迷惑では無いのですか?



「好きな子に、頼られて嬉しくない男なんかいないんだ」

「!!!」


好きな子って……


言われる度に顔が熱くなる。なんだかいたたまれない。


「だから俺にだけ甘えてくれ」


甘える…だなんて…
だんだん趣旨が変わっているような…


「な?」

「は、はい…ユーシスにだけ…」


押されるがまま、私は強く頷いたのだった。











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