-astral-星に捧ぐ少女


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「ママ…どうして私はここから出てはいけないの?」


冷たく凍てつくような石の塔に幽閉されている少女は自分と同じ白銀の髪と碧眼の女性を見上げる。


「…ごめんねっ…ごめんねっ…フィリア…」


女性は少女の前に泣き崩れた。何度も謝罪の言葉を繰り返しながら…



「…ママ……?」


この頃の私には分からなかった。


お母さんが泣いている理由も、身を凍らすような寒さや冷たさも…何もかも…


「あなたが…白銀のアストラルに選ばれさえしなければ…うぅっ…どうしてっ…この子でなければならなかったのですか!!どうしてっ…」


………悲しい……


そんな感情を表した少女の瞳から沢山の涙が溢れている。


ねぇ…お母さん……



私はどうしたらいい?
私はどうしたらお母さんを悲しませずにすむ?







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