-astral-星に捧ぐ少女


「この世界を存続させる限り、ロストアストラルが命を落とすのは道理だからね」


その言葉に全員が蒼然とした。


「死ぬって…ことか…?」


ユーシスは困惑したように呟く。


「あれ?これだけロストアストラルがそろってるのに、話していなかったのかい?」


面白そうに笑うロストに、私達はただ困惑していた。


知られたくなかった。
おそらくテレサやシエルナ、エイゼ様達も…


私と同じようにテレサ達も罰が悪そうに俯いている。


「どういう事だ、エイゼ」
「あはは…」

「笑い事じゃねぇよ。お前、体は大丈夫だっつったよな?」



ジード隊長が珍しく焦ったようにエイゼ様を問い詰めた。


「うん、ロストが嘘ついてるんじゃないかな」

「馬鹿野郎、何年お前の傍にいたと思ってやがる。嘘なんてバレバレなんだよ」


エイゼ様は諦めたように小さくため息をついた。











< 302 / 357 >

この作品をシェア

pagetop