-astral-星に捧ぐ少女
「この世界を存続させる限り、ロストアストラルが命を落とすのは道理だからね」
その言葉に全員が蒼然とした。
「死ぬって…ことか…?」
ユーシスは困惑したように呟く。
「あれ?これだけロストアストラルがそろってるのに、話していなかったのかい?」
面白そうに笑うロストに、私達はただ困惑していた。
知られたくなかった。
おそらくテレサやシエルナ、エイゼ様達も…
私と同じようにテレサ達も罰が悪そうに俯いている。
「どういう事だ、エイゼ」
「あはは…」
「笑い事じゃねぇよ。お前、体は大丈夫だっつったよな?」
ジード隊長が珍しく焦ったようにエイゼ様を問い詰めた。
「うん、ロストが嘘ついてるんじゃないかな」
「馬鹿野郎、何年お前の傍にいたと思ってやがる。嘘なんてバレバレなんだよ」
エイゼ様は諦めたように小さくため息をついた。