-astral-星に捧ぐ少女
「微力ながら、私達も加勢しようじゃないか」
エイゼ様の言葉にシエルナとテレサが頷く。
「僕とフィリアが力を発動するまでの間、時間をかせいでくれるかい?」
兄さんと私のアストラルがありったけの力を発動するまでには時間が必要になる。
でも成功したなら、どんな絶望さえも薙ぎ払う事が出来るはず。
「まかせておけ、嬢ちゃん達は騎士の誇りにかけて護りきるからよ」
「隊長さん…」
「まぁ大船に乗ったつもりでいろ!」
ニッと笑いジード隊長は大剣を構える。
それを合図に後方に控えていた兵がジード隊長の前に整列した。
「特別騎士団小隊長 アスナ・ガランベルド、整列完了しました!!」
「よし。先陣をきる!!お前達、最期までついて来い!!」
「「「オォーーッ!!」」」
兵がいっせいに声を上げ、それに続いてユーシス達が前へ出た。