-astral-星に捧ぐ少女
―コンコン
「…はい」
ノックされた扉にそう返事をすると、勢い良く扉が開け放たれた。
「目が覚めたのか!!!?」
綺麗な金髪を振り乱し、エメラルドの瞳を見開いてユーシスが私に駆け寄る。
「たった今…起きたところです」
笑みを浮かべると、ユーシスはホッと息をついた。
「あれから4日眠ってたからな―…。俺、このまま目覚めなかったらどうしようかと……」
「……え……?」
4日………?
私はそんなに眠っていたのですか?
思ったより力の代償は大きいのかもしれません…
「……………………」
「フィリア…?
顔色が悪いな、大丈夫か?」
心配そうに私を見るユーシスに笑みを向ける。
「大丈夫…大丈夫です」
何ともありませんからと言うとユーシスは頷いた。