-astral-星に捧ぐ少女
「白銀のアストラル」
―ビクッ
私は肩をビクつかせてエイゼ様を驚いたように見上げる。
エイゼ様もじっと私を見つめていた。
「白銀のアストラルってあの伝説のアストラルっすよね」
ユーシスの言葉にエイゼは頷いた。
「汝、その白き翼をはためかせ、黄金の弓を引き絞り、黄金の矢を放て…」
「それ…は………」
伝説の一文…そして、白銀のアストラルが私に告げた言葉……
「私のアストラルはね、神瞳のアストラルなんだ」
エイゼ様の言葉に怯えながらも耳を傾ける。
「私のアストラルは、過去や未来を見たり見せたりする力なんだ。それで私は見た…近々黒く動めく者達がこの地に災厄を振り撒く。それを、白銀のアストラルが救った……」
エイゼ様の言葉に私は俯く。
エイゼ様は知っていらっしゃる……
私が白銀のアストラルに選ばれた救い手だと……