-astral-星に捧ぐ少女


「今度は土に埋めるぞ!!!」


「ははっ…僕は純粋に彼女の家族になりたいだけだよ」


「純粋じゃないだろ!!!」



こうして私は騎士団の皆さんに紹介された。


私の部屋の中にあるもう一室にユーシスが寝泊まりする事になった。


ユーシスは何だかソワソワしていたけれど夕食も一緒に食べて、寝る前まで沢山話をした。


私は窓を開けた。
夜風が私の髪を撫でる。


「…大丈夫…でしょうか…」


私のせいで彼等が傷付く事があったら……


私と関わったせいで…


でも今は…ここしか私の頼る場所が無い。


人の温かさを知った今…
あの塔へ帰るなんて…


考えるだけで恐ろしい…









< 46 / 357 >

この作品をシェア

pagetop