-astral-星に捧ぐ少女
深緑の独眼竜
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聖クロード教団にお世話になる事数日、私はユーシスの朝稽古の見学をしていた。
「アストラルは代償を必要とする!!力が使えない場面に直面する事があるだろう!!その時頼りなのはその剣だけだ!!いいな!己を磨け!!」
隊長さんの一言で皆の表情がより一層真剣なものへと変わる。
「はあぁぁっ!!!」
―ガキン
ユーシスはその隊長と剣を交えていた。
「ユーシスさんはうちの騎士団の中で唯一ジード隊長と剣を交える事が出来る力量なんすよ!!」
訓練を見学していた私に騎士見習いが声をかけてきた。
「ユーシスはとてもお強いのですね」
「も、もちろんす!!」
私が笑みを浮かべると、騎士見習いは顔をバッと赤らめた。
「抜け駆けすんなよな!!」
―ドコッ
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他の騎士見習いが私に話しかけた見習いをごついた。