-astral-星に捧ぐ少女


「さて…来るね…」


エイゼ様は空を見上げた。

「ユーシス、フィリアさんを護ってあげて。私はジードに話しをしてくる」


「…御意」


エイゼ様の言葉にユーシスは頭を下げた。


「フィリア!!」


私に駆け寄るユーシスに私は笑みを浮かべる。


「…ユーシス…」


ユーシスが護ってくれる。
ただそれだけで心が楽になった。


「何だか良く分からないけど…フィリアの事は俺が護るから安心しろ!!」


ニッと不敵に笑うユーシスを格好良いと思った。


ユーシスのこの笑顔に私はいつも安心する。


絶対大丈夫…そう勇気づけられる笑顔……


私も…ユーシスに何かを与えられる存在になりたい。


ただ傷付けるだけの存在にはなりたくない…







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