-astral-星に捧ぐ少女


―ヒュオンッ!!


氷の刃が天泣の如く降り注ぐ。


ギュッと目をつぶったその時…


「っ…らぁっ!!!!」



―ビュオオオッ!!!


風が私達を包んだ。
そして降り注ぐ氷の刃を次々に粉砕していく。


「…フィリア」


―グイッ


私はユーシスに腰を抱かれ、抱きしめられるような格好になる。


「大丈夫だ。恐いなら目、閉じてろ」


ユーシスの言葉に私は無言で頷く。


…恐い………



でも…ユーシスと触れ合っているだけでその恐怖も薄れていくようです…










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