-astral-星に捧ぐ少女
「おいまさか…コイツだけに戦わせんのかよ?
いくら白銀のアストラルの持ち主だからってよ、まだ目覚めてもねぇんだろ!?」
ダンテさんの言葉にユーシスは目を見開く。
「白銀のアストラルの持ち主!?フィリアが!?」
ユーシスの言葉にダンテは頷く。
「間違えねぇよ。アイツは白銀のアストラルだ」
ダンテさんはユーシスを無理矢理私から引き離し、私と距離をとる。
「…嬢ちゃんに護衛を付けたのはその為か」
隊長は納得したように呟いた。
「彼女は私達人の希望だよ。彼女を護る事こそが世界を護る事に繋がる」
エイゼ様は空を見上げた。
「…示されし未来が…正しき道とならん事を…」
エイゼ様の祈りは風と共に空へと消えた。