-astral-星に捧ぐ少女
矢は雲を貫く。
貫かれた穴から黄金の光が溢れ出し…
―シュンッ
一瞬にして分厚い雲を払い、青天を呼び戻した。
黄金の光がはらはらと大地へと降り注ぐ。
まるで黄金の雨のように降り注がれた大地に根付く花々は輝き、傷付いた人々の傷を癒した。
「…白銀のアストラル…。この世界の空の中で最も強く、大きく輝く星……」
エイゼ様はゆっくりと私に歩み寄る。
「フィリアさん…あなたのアストラルは……」
それからエイゼ様は何かを私に告げた。
その事実に目を見開く。
その後すぐに体の感覚が抜け、視力、聴力も機能を停止した。
あまりの衝撃と恐怖にそのまま気を失ってしまった。