-astral-星に捧ぐ少女
それは多分………
本当の事ですね……
私は自分の両手を見つめた。
この力の代償が…いずれ私を人として欠落させるでしょう…
力を使い続ける限り…
「…それで…いいではないですか……」
皆を護れて……
私も…この悲しみから解放される。
それで…………
そう自分にいい聞かせて、瞳を閉じた。
「…フィリア?」
少し遠慮がちに呼ばれた名前に、私は目を開ける。
「…ユーシス……」
そこには心配そうな顔で私の顔をのぞき込むユーシスがいた。
無事だったのですね…
良かった……
ホッとしていた私にユーシスは急に真剣な瞳で見つめてきた。
「フィリア、フィリアのアストラルは…白銀のアストラルなのか?」
「そうです」
ユーシスの問いに私は正直に答えた。