-astral-星に捧ぐ少女


「もう幾年…この塔で過ごしたのでしょう…」


自分では季節が冬だという事しか分からない。


唯一分かるのは自分が今日で18になったという事だけ…


「…二人を待ち続けて一体どのくらい経ったのですか?」


尋ねてみても勿論、返事を返す者は誰もいない。


この塔には私一人きりなのだから…









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