-astral-星に捧ぐ少女
未来
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ロードシア大陸へ来てから一月が経った。
ユーシスや皆さんと過ごした日々はあっという間に過ぎていく。
今日はエイゼ様に呼ばれ、教会へ来ていた。
「待たせてすまないね」
「いえ…とても素敵なミサでした…」
待ち合わせより早く来た私はミサを見学させてもらっていた。
ユーシスは教会まで私を送り、朝練へと向かって行った。
「今日はフィリアさん、君とお話をしたかったんだ」
「お話…ですか…?」
小首を傾げる私に、エイゼ様は笑顔で頷く。
「フィリアさん、フィリアさんはこれからどうしたい?」
「これから………」
これからどうしたいか…
私自身どうしたら良いのか分からないでいた。
このまま…ここにいるだけではいけない…
お父さん、お母さんの死んだ理由も知らない。
私と瓜二つのあの人との出会い……
沢山の事があった。
私は本当に何も知らない。
そんな私の思いにエイゼ様は気付いているんだ…
それから………