-astral-星に捧ぐ少女
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そして世界は一変する。
気付けば荒れ果てた大地に一人、私は立っていた。
…寂しい世界……
森も人も動物もいない…
虚無の世界……
『くふふ…はははっ!!
美しい…そうは思はないか!?白銀のアストラルよ』
奇怪な笑みを浮かべるのはあの時ロイと一緒にいたロストだ。
『…こんな悲しいだけの世界……』
私は荒れ果てた大地を見渡し涙を流す。
『守れなかった…大切な人達……』
一人ぼっちで佇む私に、嫌な予感がした。
この未来では………
まさか…………
『ユーシス…みんな……』
嫌…こんなのって!!!!
『あなた達を守れなかった…。私の最後の光だったのに……守れなかった!!』
ポタン、ポタンと涙が枯れた大地を湿らせる。
『絶望する事はない。
世界は新たに生まれ変わるんだ!!』
嬉しそうに笑うロストに私は向き直る。
その瞳には絶望と覚悟が滲んでいた。