-astral-星に捧ぐ少女
『漆黒の翼をはめかせ、深闇なる虚無を生み出し、深闇の波動を放つ…
白銀の翼をはためかせ、黄金の弓を引き絞り、黄金の矢を放つ…』
未来の私は白銀の光と漆黒の闇を纏い祈りを捧げる。
『この世界の消失とあの世界の存続を…再審の元、時を遡れ!!!』
―ピカアアアアアッ!!!!
『な、何度時を遡ろうと未来は変わらない!!!
その度に君は絶望する!!!』
まるで呪いのようなロストの言葉に私は体が震える。
『未来を…あの世界を守って……』
意識が遠ざかる…最後に聞こえたのは悲痛な願いが篭った未来の私の声だった…